「Sky株式会社」ってよくTVで見ますよね。番組のスポンサーをやっていたり藤原竜也さんが出演している「SKYSEA Client View」のCMでもお馴染みだし私は大阪在住なのですが、最近は駅でもよく見かけます。
私はSkyさんとお仕事させていただいてる関係もあって(詳細はこちら→プロフィール)「SKYSEAってなに?」「Skyっていいの?」とか聞かれることも多く、その都度その人に解るように答えているのですが「ここにわかりやすく解説してアップしてます」って、伝えて本記事を見ていただくことで、より理解が深まることになると思い、私なりの解説を書き記すことにしました。IT用語をなるべく排除して気楽に読んでもらえるようにしておりますので、最後までご覧ください。
✔️ IT用語なしで理解できるSKYSEAの魅力
✔️ 導入しても無駄な投資にならない理由
✔️ 管理ツール導入時の3つのチェックポイント
IT用語なしで理解できるSKYSEAの要約
SKYSEAとは?
一言では難しいのですが、IT製品のカテゴリーで分類すると「IT資産管理ツール」とか「クライアント管理ツール」などに分類されるものです。このカテゴリーもとくに決まった形式があるわけではないのでIT業界で多く使われている言い方ががこの2つです。
このカテゴリーは時代の流れとともに変遷を遂げてきており、もともとは1990年代初期に「デスクトップ管理ツール」というものがリリースされたのが始まりです。それが、ニーズの変化とともに機能も拡張・拡充され「クライアント管理ツール」と言われる現在に至ってます。(クライアントとはパソコン…PCのことです)
この言い方の変化は、今はクラウドサービスと言ってますが、その前はSaaSと言ってたり、その前はASPと言ってたりしたのと同義で根本的に何か大きく変化があったわけではないのですが、プロモーションの都合なのか誰か著名な人が言い方を変えたりするとその表現が定着するということになります。
「だから、SKYSEAって何?」ってことですが「PCを管理するもの」と言うのが私なりの表現です。「PCの管理って何するの?」と言われそうですし、この説明自体が抽象的であることは理解してますが、体温計とか血圧計というような単一機能を有するツールではないので、絞った表現ができないのです。
SKYSEAはIT資産を有効に利活用するためのツールです
そこで、「PCの管理」と「人(従業員)の管理」と置き換えて考えてみてください。人を採用したら、人の管理ってしますよね。
✔️ 履歴書(経歴を含めたプロフィール)
✔️ 身体的なこと
✔️ 配属する(されている)部門
✔️得意分野(資格や実績など)
✔️勤怠
✔️業務成果(営業マンなら売上実績など)
…等々…様々なことを把握(管理)して、戦力となるようマネジメント(管理)して給与や昇進などに反映させていきますよね。こうしないと、潜在能力が発揮されないとか、評価に対する不満でせっかくの人材が離職してしまうなど「人」という資産を活用できないことになってしまいます。
IT資産であるPCも有効活用する、情報漏洩や不正アクセスなどへのリスク対策という観点から管理は必須であり、それをサポートするのがSKYSEAの役割なんです。SKYSEAを導入しないとできないのか?という疑問については「YES!」ということになります。
PCの管理は多岐にわたるので、ここで詳細は解説しませんがSKYSEAでも大きな枠として提供している機能は10種でそれ以下に細分化された機能があります。パンフレットの記載も数十ページにも及ぶ(ここまで機能・仕様を丁寧に記載しているベンダーはない)豊富な機能が実装されていますので、とてもここでは説明しきれません。ここで言いたいことは、PCの管理要件はそれほどたくさんあるということです。
SKYSEAがないと管理できないことがあります
PCにはソフトウェアがインストールされていますが、このバージョンは基本的に常に最新にしておかなければなりません。古いバージョンのままだと、そこに脆弱性があった場合、不正アクセスの入り口となってしまい情報漏洩の原因になるからです。PCには複数のソフトウェアがインストールされており、それを個々にバージョンを把握して古いものをアップデートしていく必要があるのですが、具体的にそれをどう実行するのか?
PC自体がバージョンを宣言するということはありません。人であれば、指示をするとルールや決まりを説明して、このようにやってくれ。と、言えば動いてくれますからわざわざ管理部門の人が見回りや聞き取りをする必要はないですよね。PCのバージョンをチェックするために、1台、1台見て回って…「すみません。ちょっといいですか…」と言いながら仕事中の手を止めてもらって、バージョンチェックをされるなんてことがあれば、従業員の皆さんは「おいおい!ちょっと待てよ。今やるかそれ!」など不満をぶつけられてしまうなんてことは容易に想像できるのではないですか。
まして、数十台、数百台…複数拠点があるという環境下で全てのPCのバージョンを人海戦術でやるなんてことは不可能です。仮にできたとしても最後のPCのチェックが終了した時点で、最新バージョンがリリースされたらまたアップデートが必要となりまたそれが実行されているかをチェックしないといけません。いつまで経っても終わりが見えない業務になってしまいます。
SKYSEAはそれを自動化してくれるものです。リアルタイムでバージョンを把握することもできますし、古いバージョンのPCに対して遠隔でアップデート操作をすることも可能ですから、わざわざ出向く必要も手を止めてもらうこともありません。就業時間外にアップデートを指定しておけば、翌日に出勤した時には最新のバージョンになっておりそれを自席から確認することもできます。
つまり、PCの管理は人の管理とは違って目視や聞き取り調査では現実的には不可能なものがあって、それを放置すると潜在的なITリスクとなるのでそれを回避するための道具がSKYSEAなのです。
ソフトウェアのバージョンという例で説明をしましたが、それだけではありません。人の管理で考えると..
✔️ 売上目標と実績
✔️ 顧客訪問数
✔️ 新規顧客との名刺交換
✔️出張・交通費精算
….等々…実際にはもう少しあると思いますが…要は、その人のプロフィールという以外にも活動についても把握し管理していく必要があります。PCのバージョンのような静的管理をしているだけではリスク対策にはなりません。
電源のON/OFFの時間や、ソフトウェアの稼働時間やインターネットの閲覧状況…等々…なにかおかしな動きがないかどうかを見ておく必要があります(自らが操作してなくても不正なプログラムを仕掛けられてしまうと、意図しない動きをすることがあり”悪さ”をするので監視する必要があります。
プログラムの動きを目視するということは、ほとんど不可能です。SKYSEAはそれもやってくれます。PC全てに目を光らせてくれて、おかしな挙動があれば知らせてくれます。
ですから、「SKYSEAとは?」との問いに対して
「PCを導入したら必ず入れておかなければならない管理ツールです」 というのが本質的な回答になるかと思います。
SKYSEA一択ですか?
クライアント管理ツールはSKYSEAしか存在しないってことではないので、他社ツールでも同様のことが言えます。A社のBというツールについても「Bとは?」との質問には同じような回答ができます。
基本的に必要とされる機能は、ほとんどのメーカが実装しているのでその部分での違いを見出すことは困難です。だいたい同じように見えてしまいます。では、どうやって選定したらいいのか?
それについては、IT業界歴30年以上(クライアント管理ツール・セキュリティ対策に従事)の私の独自目線での解説を後述します。
その前に、ホントに必須なの?必ず入れておかねばならない。とは言い過ぎではないのか?無駄な買い物にならないのか?ということについて説明します。
SKYSEAを導入しても無駄な投資にならない理由
なくても大丈夫、あったら便利、無いと困る…クライアント管理ツールはどういう位置付けになるかは個々人の感覚によるものだとは思いますが、私としては「あった方がいい」もっと言えば「無いとどうしようもない」という位置付けになると考えています。
IT投資の判断指標
DX促進やセキュリティ対策強化などIT投資をする上で、なにから初めて、何を選択するかということを検討する時に必要となるのが「今、どうなっているのか?」つまり、現状を正確に把握することです。それがあって、DXによってどういう効果を期待するのか、セキュリティ対策の何を?どこを強化するのか?という目標設定(導入目的)ができるようになります。
そのためにSKYSEAのようなクライアント管理ツールは必須です。人で言えば、従業員数と配属先における要員の充足状況、個々の能力、モチベーション…等々、現状把握がなければ適材適所の配属や採用はできない。IT投資もそれと同様に考えなければ失敗することになり、投資が無駄になってしまいます。
これについては、自著「IT顧問のススメ」を是非、一読してください。
IT人材不足の解消になる
繰り返しになりますが、OSを含めソフトウェアは常に最新にしておく必要がある。その維持管理は言うほど簡単ではない。操作が難しいとか知識が必要ということではなく手間がかかるし面倒なのだ。業務をしている時に止めてソフトのアップデートを待って再起動して…と。これはPCの台数分の時間が必要になる。結果として実行が先送りになり何もしてないということになる。
休日や夜間にやればいいのだろうが、人手も金もかかる。SKYSEAのようなツールがあれば休日出勤や個別に外部委託する必要もない。これだけにとどまらずPC周りで何か必要な作業や確認が出てくることは、それなりに発生する(半年や一年に一回というレベルのものではない)
人手が必要となる作業だが、管理ツールがあれば人手は不要だ。人手は何も内部の要員に限ったことではなく、本業に直接的に関与しない業務なら人よりも道具で補った方がコストメリットは大きい。
誰が使うかを考慮しないと無駄になる
管理ツールは人手不足の解消になることは間違いないのだが、この管理ツールを使うにもまた人手が必要となる。ツールが意思を持って動き出すことはない。導入するとなれば、誰が使うのか?使えるのか?は、よく検証しないといけない。買ったはいいけど、誰も使えない(人もいなければ、時間もないなど…)となれば無駄になる。
専門知識が必要なものではないので、普通にPC操作ができる人なら誰でも使うことはできるが、持ち回り的な運用は機能しないことが多いので担当者を決めて、運用は定型業務として組み込んでおかねばならない。気がついた時、時間がある時に使う。という運用をしていると、ほとんどの確率で使われなくなり無駄となるであろう。
SKYSEAが好評なのは以下の3つの理由があります
SKYSEA以外にも選択肢はあるか?答えはYESだ。ただ、前述の通り機能面で評価すると一長一短があり、専門家視点でもなかなか決めきれないところがあるのだが別の視点(私の独自視点)から製品選定のポイントを解説する。
機能面ではほぼどれもOKかな…という前提で、何を焦点にするか。それはどんな人たちが作って(開発)して、サポートしてくれるのかを見極めることだ。人で言うと見た目ではなく、性格的なものとか人柄、信頼性を見るようなイメージだと思っていただきたい。ポイントは大きく以下の3つだ。
その①:バージョンアップの頻度と回数
ソフトウェアを買うと年間保守費用が必要といわれる。なんのための費用なのかで大きな要素がバージョンアップである。保守契約期間内にリリースされたアップデートモジュールを入手できるというものだ。
ただ、これは年内にバージョンアップをすると確約されたものではないため一度もアップデートモジュールがリリースされない場合もあり、そうなると保守費用が無駄になったと思われることもあるだろう。修正版がリリースされないことはないが、新機能を搭載したメジャーバージョンアップが数年間ないメーカーも存在する。
SKYSEAに関して言えば、リリースからほぼ毎年メジャーバージョンアップをしている。これは他メーカーにはない。開発リソースをしっかり確保し、顧客の要望に耳を傾けそれをカタチにして提供している証左と言える。
私の経験から1年に1回メジャーバージョンアップをするのは、かなり大変である。毎年、新製品をリリースするくらいの体制で運営していかなければならない。3年に1度程度だと「しんどい」とか「大変だ… 」とはならないが毎年はキツイものなのだ。(だった…)
ここにメーカーへの信頼性を見極める指標が示されることになる。
その②:ドキュメントの丁寧さと親切心
これはタイトルのままなのだが、Webサイトや関連資料の品質である。量が多くなってもしっかりと丁寧に記載されているかどうかが重要であり、改版履歴が添付されて資料もアップデートされているか確認できるようになっていれば、しっかりとしたサポート体制が構築されていることになる。
SKYSEAのWebサイトは情報量も多く、“聞きたいこと”こう考慮した良質なサイトだと評価できる。(これは私見ではあるが、あるSKYSEAの販売パートナーの営業マンも「Skyのドキュメントはわかりやすく丁寧で良い!」と評価する声を幾度も耳にしたことがある。)
ドキュメント作成はメーカーからすると二の次になりやすい業務になるためあまり時間もリソースもかけない傾向にあるため(これも私の経験値なのだが…どうしても後回しになってしまう)必要最低限の記述しかないものがある。サポートサイトは導入後にしか確認できないが、もし可能であればメーカーにお願いして確認させてもらうなどした方がいい。
バージョンアップにも共通するが、どれだけのリソースをその製品に当てているかがわかる。別に主力製品があったり、売上が下降気味な製品はリソースが減らされている可能性が高くこれらの対応は疎かになっている可能性がある。売れてる実績があっても今現在の売上状況によって開発力、サポート力は低減していることはある(ソフトメーカーとしてこれはよくあること)ので注視するべきポイントだ。
その③:謙虚で正確な情報発信
やたらと製品をアピールする宣言用語が多いメーカーは信頼性に欠ける気がする。これはほとんど私の主観なのだが、言いたいことではなく「聞きたいこと」を想定して情報を精査して発信してほしい。
動画コンテンツも増えているので、わかりやすくなったのか…と、思いきや何を言ってんの?と疑問ばかり発生させるコンテンツも増えている。実績など数値でアピールするなら、なるべく詳細に公開すべきだし、No.1を言うならどういう調査方法で算定した数値なのか説明が欲しいと思う。
SKYSEAを持ち上げるための記事と見えてしまうかもしれないが、クライアント管理ツールに長年携わっていたことのある私の率直な感想を意見を述べたまでです。
いずれにしてもPCが10台以上利用しているなら、クライアント管理ツール導入については一考しても良いかと思います。
では、また。