ITアドバイザー【セカンドオピニオン】を活用する!

Management

業務がIT化(デジタル化)され効率的に…という動きはどの業界、業種でも当たり前になってきている。企業の規模を問わずIT化は避けて通れない。だが、中小企業にはITに詳しい人材はいない。そうすると、社長自らがIT事業者の窓口となってIT化を進めることになる。

社長という立場からの責任感が自らを動かすことになるのだろうが、適切なIT化(自社に合うもの)には、提案されたものを判断するための知識が必要になる。IT事業者は自社が販売できる、開発できる範囲内でしか提案はしない。必ずしも、顧客のベストを考えているわけではない。考えてもよくわからんしそれなりのことができるなら、これにしよう!と決めてしまうことになるだろう。

だが、その前にもう少しだけ考えていただきたい。自分に知識が不足している自覚があるなら専門家の意見を味方につけ不安を解消したらいい。それがセカンドオピニオンという発想だ。ITの世界では馴染みはないかもしれないが医療界のこの考え方は参考になる。

IT導入時の不安

✔️ どこに相談したらいいのか?
✔️ いくらかかるんだろう?
✔️ なんか売りつけられるのは嫌だ

このように思ったことがあるという方は是非、このまま読み進めていただきたい。

・安心・安全な相談窓口の見つけ方【セカンドオピニオン】
・ITアドバイザーにかかる費用【相場観】
・しつこく営業されないために注意すること!

”ITアドバイザー”でググってみると、多くの事業者が検索結果として表示される。いずれも似たようなことが書いてあるように思える。どうやって安心・安全な相談窓口を見つけたらいいのだろうか。

行政がサポートしているケースもあるが、民間事業者へアドバイスを求めるとするならば、以下の2つに注意して欲しい。

その❶:販売・開発をする事業者はNG

事業者そのものがNGというわけではない。アドバイザーや相談を受ける立場の者が、製品・サービス・システム開発をしている事業者の場合、その助言が、事業者にとって有益となるものに誘導される懸念がある。まったくの第三者を選定しなければ、最終的に対策として製品販売を促されることに終始されてしまうことになりかねない。

製品やサービス導入が必要になったとしても、アドバイザーとなる事業者からの販売をしないと明言しているのであれば安心も信頼もできる。

真の第三者を見つける必要がある。利害関係がない客観的な意見を言える立場にある者がそれに該当する。

その❷:ITアドバイザーはIT業界経験者が良い

ITの知識は、技術的なことを理解しているだけでは足りない。IT業界の動向(業界の裏情報的な真実など)も知っているか、入手できる立場にある人の方が、適切なアドバイスをしてくれることになるであろう。

IT業界に従事した経験があり、現在は製品販売やシステム開発などとは別のITサービスを提供しているような方ならアドバイザーとしてうってつけである。

私もIT業界経験者だが、今現在はとくに製品販売はしてないため第三者として知人の社長から相談などを受けることがある。客観的にハッキリとモノを言ってくれるのでありがたいと言われるのだが、そのほとんどが…「あんたんところは、それを導入しても使いこなせないから止めた方がいい。無理だよ。使える人もいないんだから…」と、導入しない方がいいという助言が多いのだが…

もちろん、相談料などはいただいてない。

ITアドバイザーの費用

契約形態によって様々で相場というよりは、目安と言った方が適切かもしれないが、大きくは4つの契約形態がある。

・時間契約 :1時間あたり 数千円〜数万円
・成果報酬型  :成果に応じて数%〜数十%の報酬
・顧問契約   :月額数万円〜数十万円
・プロジェクト型:案件全体で数百万円〜数万円

中小企業なら、だいたい上記金額の下限くらいを見たらいいのかもしれないが決して安くはない。ちょっと聞いてみようか…という費用感ではない。

そもそも、これらのサービスはだいたい要件が決まっているものが多い。

「うちのセキュリティってどうしたらいいですか?」
「DXってどうやるの?」
「AIってうちでもできるのかな?」

など、気楽にちょっと聞いてみたい。というものには対応してない。もし、このようなことを問い合わせたら、根掘り葉掘り聞き取りがあってびっくりするようなコンサルティング費用の見積もりが出てくる可能性が大だ。

内容的にも費用的にもオススメはできない。

中小企業におすすめの相談窓口【無料!】

大阪府中小企団体中央会(中小企業活性化サポートセンター)へ相談すると費用は発生しない。

私の活動エリアが大阪なので、大阪府の組織名としているがこれは全国の都道府県に設置されている。中小企業活性化協議会と呼ばれ、各地域の商工会議所が運営している。

IT関連のみならず、様々なことの相談窓口となっており専門家を派遣してくれるサービスを提供してくれる。(弁護士など)商工会議所の会員であることが条件とはなるが、相談をして専門家が派遣されても、あなたの費用負担は発生しない

中央会から専門家に費用の支払いがあるので、専門家も責任をもった対応をしてくれる構造になっている。

私もIT(特にセキュリティ対策)の専門家登録をしている。何か聞いてみたいことがあれば、この窓口から問い合わせをしてみてください。無料です!

セミナー参加、展示会での名刺交換、問い合わせなどをすると、その後の営業行為を嫌だなぁ…と、思う方は多いのではないか。私はハッキリと嫌だ。Webセミナーに参加したあとや、無料体験など申し込むと、電話をかけてこられることがよくある。迷惑とさえ感じてしまう。せめてメールにして欲しい…

それを避けようと思ったら、やるべきこと、確認するべきことは以下に記載する。

電話番号を登録しない!

問い合わせフォームを利用する場合も、電話番号が必須となっている時は避けた方が賢明だ。メールのやりとりで十分に確認できるはずだからだ。必要に応じて、あなたの方から「電話または、Web会議にて対応していただくことは可能か?」と、聞けばいい。

会社名、役職、住所、電話番号、あなたの立場…等々…必須入力事項が多すぎる。営業やマーケティング情報として必要なのかもしれないが、良いコンテンツを作って、メール等のやりとりが親切・丁寧であれば自然に信頼関係は構築されていくかと思える。

この視点だと、相談できる事業者はほぼなくなってしまうかもしれない。ちょっと相談する…というレベル感での話では、気軽に聞けるところはないと考えた方がいいのかもしれない。専門家が経験と知見を生かしたアドバイスをするのだから、原則有料となるのは当然ということなのだろう。私も専門家の立場からそれは理解できるのだが…

いろいろ調べたけど、安心して相談できるところが見つからなかった…という方は、ここから相談いただけましたら対応します。もちろん、費用はいただきませんし、何か販売することもしません電話番号も不要です。しつこく、営業することはありませんので安心してください。

セカンドオピニオンは一つの視点です。必須とは言いませんが、専門的な知見を持った方のアドバイスは適切な経営判断をする上では安心材料の一つにもなるかと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。
また、お会いしましょ。